Q. ISO 14001、環境側面の抽出における「通常」と「非通常」について。【ISOマネジメントシステム相談室・第15回】
―あなたの疑問・質問にお答えします—
Q. ISO14001、環境側面の抽出についてお伺いします。「通常」の時だけでなく、「非通常」の時(機器メンテナンス等)も想定して、場合分けして漏れなく抽出を実施しなさいと言われます。そこで疑問ですが、例として”ある生産設備のメンテナンス”を見た場合、現場視点だと「非通常」、メンテナンス部門から見ると「通常」となるのですが、その両方の部門でそれぞれ抽出しダブルで管理すべきなのでしょうか?
今回のご質問はISO 14001に関するご質問です。
環境側面の抽出について、「通常」「非通常」「合理的に予見できる緊急事態 」を考慮に入れなければなりません。
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6.1.2 環境側面 (抜粋)
組織は,環境マネジメントシステムの定められた適用範囲の中で,ライフサイクルの視点を考慮し,組 織の活動,製品及びサービスについて,組織が管理できる環境側面及び組織が影響を及ぼすことができる 環境側面,並びにそれらに伴う環境影響を決定しなければならない。
環境側面を決定するとき,組織は,次の事項を考慮に入れなければならない。
a)変更。これには,計画した又は新規の開発,並びに新規の又は変更された活動,製品及びサービスを 含む。
b)非通常の状況及び合理的に予見できる緊急事態
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さて今回はどのように考えてゆけばよいのでしょうか。
今回は司会に弊社取締役ノ吉田宣幸、ゲストに弊社講師中根浩次を迎え、ご回答してまいります。
ゲスト:中根浩次 (なかね こうじ)
◆資格
JRCA登録EMSエキスパート審査員(EEX-00003)
IRCA登録OHSMS主任審査員(6012316)
JRCA登録QMSエキスパート審査員(QEX-00113)
JRCA登録ISMSエキスパート、クラウドセキュリティ審査員(IEX-00015)
JRCA登録FSMS審査員補(F1171)
JMAQA登録ITSMS主任審査員
JMACC(地球温暖化対策センター)登録専任検証審査員
エコアクション21審査員(130012)
TWIトレーナー、RSTトレーナー など
◆職歴
2009年 テクノファ主任講師
1997年 中根技術経営研究所 代表
1988年 日清紡績株式会社(現日清紡ホールディングス)入社
◆担当コース
JRCA承認ISO 14001、9001、45001審査員研修コース
ISO 14001、9001内部監査員養成研修コース
ISO 14001、9001規格入門コース、ISO 14001内部監査員スキルアップコース 等
◆著書
「目で見る工場診断」(一般財団法人 日本規格協会)共著
内部監査のためのマネジメントシステムの重要ポイント(株式会社 日科技連出版社)共著
工場管理(一般財団法人 日本科学技術連盟)2002年8月IT工場診断 事例紹介
ISO9001ガイダンスノート(自動車部品)(一般社団法人 日本能率協会 審査登録センター)共著
ISO20000規格解釈(一般社団法人 日本能率協会 審査登録センター)共著
現場力向上における監督者育成の取組み(公益社団法人 大阪府工業協会)寄稿 等
◆所属
名古屋商工会議所 専門指導員
中央職業能力開発協会 指導員
中小企業基盤整備機構 経営実務支援AD(前)
など