Q.ISO ISO 14001の「規格が要求」/「組織が決定」した文書の違い/ISO 14001の追補改訂について【ISOマネジメントシステム相談室・第16回】
―あなたの疑問・質問にお答えします—
Q. 細分箇条7.5項では、「規格が要求する情報」と「組織が決定した」文書化した情報の管理を要求していると思います。後者は、マネジメントシステムの有効性を担保する為と理解しているのですが、前者は主に何を目的として(必須)要求事項に含まれると認識したら良いのでしょうか?2015年版では文書化の要求が緩和されたかと思いますので参考までに質問させて頂きました。
今回のご質問も引き続きISO 14001に関するご質問です。
ISO 14001:2015の7.5の「規格が要求している」文書化した情報と、「組織が決定した」文書化した情報。どちらも文書化した情報ですが、その管理や性質に違いはあるのでしょうか?今回も前回に引き続き、中根講師をゲストにお届けします。
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7.5 文書化した情報
7.5.1 一般
組織の環境マネジメントシステムは,次の事項を含まなければならない。
a) この規格が要求する文書化した情報
b) 環境マネジメントシステムの有効性のために必要であると組織が決定した,文書化した情報
注記 環境マネジメントシステムのための文書化した情報の程度は,次のような理由によって,それぞれの組織で異なる場合がある。
- 組織の規模,並びに活動,プロセス,製品及びサービスの種類
- 順守義務を満たしていることを実証する必要性
- プロセス及びその相互作用の複雑さ
- 組織の管理下で働く人々の力量
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さて今回はどのように考えてゆけばよいのでしょうか。
今回は司会に弊社取締役の吉田宣幸、ゲストに弊社講師中根浩次を迎え、ご回答してまいります。
ゲスト:中根浩次 (なかね こうじ)
◆資格
JRCA登録EMSエキスパート審査員(EEX-00003)
IRCA登録OHSMS主任審査員(6012316)
JRCA登録QMSエキスパート審査員(QEX-00113)
JRCA登録ISMSエキスパート、クラウドセキュリティ審査員(IEX-00015)
JRCA登録FSMS審査員補(F1171)
JMAQA登録ITSMS主任審査員
JMACC(地球温暖化対策センター)登録専任検証審査員
エコアクション21審査員(130012)
TWIトレーナー、RSTトレーナー など
◆職歴
2009年 テクノファ主任講師
1997年 中根技術経営研究所 代表
1988年 日清紡績株式会社(現日清紡ホールディングス)入社
◆担当コース
JRCA承認ISO 14001、9001、45001審査員研修コース
ISO 14001、9001内部監査員養成研修コース
ISO 14001、9001規格入門コース、ISO 14001内部監査員スキルアップコース 等
◆著書
「目で見る工場診断」(一般財団法人 日本規格協会)共著
内部監査のためのマネジメントシステムの重要ポイント(株式会社 日科技連出版社)共著
工場管理(一般財団法人 日本科学技術連盟)2002年8月IT工場診断 事例紹介
ISO9001ガイダンスノート(自動車部品)(一般社団法人 日本能率協会 審査登録センター)共著
ISO20000規格解釈(一般社団法人 日本能率協会 審査登録センター)共著
現場力向上における監督者育成の取組み(公益社団法人 大阪府工業協会)寄稿 等
◆所属
名古屋商工会議所 専門指導員
中央職業能力開発協会 指導員
中小企業基盤整備機構 経営実務支援AD(前)
など